独学で英語を話せるようになるには?初心者の練習手順と続け方

独学で英語を話せるようになるには、単語や文法を学ぶ時間に加え、実際に声を出す練習を組み込むことが大切です。ブリティッシュ・カウンシルも、知識の勉強だけで会話が上達するのは難しく、独り言や人との会話などで英語を使うことを勧めています。スピーキングの学習案内
まずは「自己紹介をする」「聞き取れないときに聞き返す」など、身近な場面を目標にしましょう。この記事では、基礎の復習から音声のまね、独り言、振り返りへ進む手順を紹介します。教材の選び方と、必要に応じて会話相手に頼る判断も合わせて考えます。
- 話したい場面から決める小さな目標
- 基礎の復習と声に出す練習の組み合わせ
- 独り言・録音・会話による実践
- 期間の目安の読み方と達成記録
独学で英語を話せるようになるには、基礎と発話をつなげる
最初に「どんな場面で話したいか」を決める

「英語を話せる」という目標を、まずは一つの場面に置き換えます。たとえば、初対面の人に自分を紹介し、住んでいる場所について質問に答えること。初めから、どんな話題にもすらすら答える状態を目指す必要はありません。
目標の参考になるのが、言語の習熟度を示すCEFRです。A1からC2までの6段階があり、初心者の段階に当たるA1では、身近な表現を使うことや、自己紹介、個人的な情報についての簡単な質問と応答などが挙げられています。ただし、簡単なやり取りには「相手がゆっくり、明瞭に話す」という条件があります。
参考リンク(外部サイト)A1の到達目標learnenglish.britishcouncil.orgそのうえで、今日の練習にまで小さく分けましょう。「自己紹介を練習する」「理解できないときの聞き返しを声に出す」といった形です。大きな目標と、今日取り組む内容を分けるのがポイント。ブリティッシュ・カウンシルも、具体的で実行可能な目標を設定し、日々の小さな目標へ分ける方法を紹介しています。
私自身、試験の英語より普通の英会話ができるようになりたい気持ちが、ずっとありました。続けるうえでは、「なんとなく話したい」から、海外旅行でもっとコミュニケーションを取りたいなど、自分なりの動機を持つことが大切だと考えています。まず、英語で何をしてみたいかを書いてみてください。
文法と単語は、短い文で使いながら復習する
英文の意味や形が分からないときは、初心者向けの文法と単語へ戻りましょう。LearnEnglishには、初心者向けの文法教材や語彙教材があります。単語は音声を聴き、画面上の問題に答えながら学べる構成です。復習の入口として、レベルの表示された教材を利用できます。日本語の教材案内
単語を覚えるときは、その語だけを切り離さず、使われている文や表現と一緒に扱います。ブリティッシュ・カウンシル香港の学習案内も、文脈の中で語彙を学ぶことや、自分で例文を作って使う練習を勧めています。会話教材で出会った表現なら、どんな場面で使っていたかも残しておきましょう。
復習の進め方は、「例文の意味を確かめる→分からない語や文法を調べる→声に出す→自分のことを表す文でも使ってみる」という流れが一案です。これは、文脈や例文を使う学習と発話練習を組み合わせたもの。文法を全部終えるまで、話す練習を待たなくても構いません。
覚えた言葉の置き場所も決めておきます。紙のノートでも、スマートフォンのアプリでもよく、大切なのは後から見直せる形で記録すること。新しい教材へ進むだけでなく、前に学んだ表現をもう一度使うための復習帳にします。語彙学習のヒント
聞く練習は、お手本をまねて声に出すところまで

最初の発話練習には、会話の場面とお手本の音声がそろった教材を使えます。LearnEnglishのA1 speakingでは、準備問題、会話の動画、役立つ表現を聞いて繰り返す練習、理解を確かめる問題が用意されています。何を言うかが分からない段階でも、教材の流れに沿って声を出せます。
たとえば「Checking understanding」は、相手の言ったことを理解できない場面の教材です。会話を聞いた後、講師役の発話に続いて表現を繰り返します。そこで扱われている言葉の一部が、次の2つです。聞き返しの練習教材
- “Could you say that again, please?”:もう一度言っていただけますか
- “I don't understand.”:分かりません
取り組むときは、まず場面を理解し、英文を確かめてから、お手本に続いて声に出してみましょう。動画を見て内容が分かったところで終えず、自分でもその表現を言うところまで進めます。教材内の問題は、会話の理解と表現の練習を確かめるために使います。
一方、会話では相手の話を聞くことも大切です。自分が言う内容の準備だけに偏らず、自分のレベルに合う音声にも取り組みましょう。ブリティッシュ・カウンシルは、聞く練習を、発音やイントネーション、文法の使われ方、語句に気づく機会としても挙げています。
相手がいない日は、独り言と録音で練習する
一人のときにも、英語を声に出す練習はできます。日常の中で英語の独り言を言う方法も、その一つです。練習する内容に迷うなら、先ほど決めた自己紹介などの身近な話題を使いましょう。教材のお手本をまねる練習に加え、自分のことを話す時間も作ります。
さらに、話した声を録音して聞き返します。録音は、発音や話の流れを振り返ったり、自分の誤りに気づいて直したりするための方法として紹介されています。また、同じ話題について再び話すことで、考えや言葉が以前より出やすくなることも期待できます。
進め方の例は、「話す→録音を聞く→気になった表現をお手本や例文で確かめる→もう一度話す」です。最初の録音と、言い直した録音を残しておけば、同じ話題での違いを比べられます。聞き返しても正しい形が判断できない箇所は、後で講師などに質問する内容として記録しておきましょう。
独学で英語を話せるようになるには?教材の選び方と学習の続け方
無料教材やアプリは、練習したい内容で選ぶ
教材やアプリを探すときは、「今日は何を練習したいか」から選びましょう。文法の説明が必要なのか、音声をまねたいのか、自分の発話を聞き返したいのかで、使うものが変わります。一つのアプリですべてを済ませようとせず、役割を分ける方法もあります。
| 練習したいこと | 選ぶ際に見る内容 | 利用例 |
|---|---|---|
| 基礎文法の復習 | 初心者向けのレベル表示と説明 | LearnEnglishの文法教材 |
| 単語の音と使い方 | 単語の音声、用例、練習問題 | LearnEnglishの語彙教材 |
| 会話表現を声に出す | 場面のある動画と、聞いて繰り返す練習 | A1 speaking |
| 自分の発話を振り返る | 自分の声を録音して聞き返せること | 録音できる機能 |
| 覚えた表現を復習する | 記録をまとめ、後から見直せること | 紙のノート、ノート用アプリ |
無料で会話表現を練習する入口には、LearnEnglishのSpeaking教材があります。A1からB2までレベル別に整理され、動画と練習問題を自分のペースで利用できます。初心者向けのA1では、初対面の人との会話や、理解を確かめる場面などが扱われています。
会話の動画で練習を始め、意味や文の形で困ったときに文法・語彙教材を補う、という使い方ができます。新しく覚えた表現は、いつものノートへ。教材を選ぶ段階で迷っているなら、まず一つの会話教材について、聞くところから声に出すところまで取り組んでみましょう。
あわせて読みたい英会話アプリのお勧め4選|初心者向けの選び方と料金・無料範囲を比較英会話アプリのお勧め4選を目的別に比較。スピーク、スピークバディ、スタディサプリENGLISH、Duolingoの特徴、料金、無料範囲と体験後の課金条件から、自分に合う候補を選べます。忙しい日は、取り組む時間と小さな課題を決める

学習は、気が向いたときだけに任せず、曜日・時間帯・取り組む長さを決めて予定に入れます。ブリティッシュ・カウンシルは、週に一度まとめて取り組むより、少しずつ定期的に学ぶことを勧めています。忙しい大人の場合も、まず生活の中で確保できる時間から考えましょう。学習習慣のヒント
語彙学習については、ブリティッシュ・カウンシル香港が10〜20分の学習や、無理のない日々の目標を提案しています。これは語彙を学ぶ習慣のための案内です。「英会話全体が毎日この時間だけで完成する」という意味には受け取らず、続けられる量を決める参考にしてください。
- 今日の課題を決める。例は、聞き返しの表現を練習すること
- 会話教材で場面と意味を確かめ、お手本に続いて発話する
- 自分でも言って録音し、気になった箇所を確かめて言い直す
- 取り組んだ内容と、次に復習したい表現を記録する
この流れは、一日の練習を組み立てる例です。学習記録を振り返り、単語の復習ばかりになっていれば発話の課題を入れるなど、配分を見直します。学習記録は、何に時間を使っているか、どこを変えたいかを考えるための道具。すべての項目を毎日同じ量にそろえる必要はありません。
会話の実践と、分からない箇所の修正を取り入れる
独学を中心に進める場合も、人と話す機会を組み合わせられます。ブリティッシュ・カウンシルは、英語を話せる友人や同僚、言語学習の集まり、言語交換などを会話相手を見つける方法として挙げています。言語交換は、お互いの学びたい言語を使って練習する方法です。
取り入れる目的は、自分が準備した表現を使うことと、相手の話を聞いてやり取りすること。一人で同じ話題を話す練習に、実際のコミュニケーションを加えます。初めて会う人とオンラインや対面でつながる際は、安全にも配慮するよう、同案内は注意を添えています。
文や表現が合っているか判断できない場合は、講師から修正を受ける機会も選択肢です。ブリティッシュ・カウンシル香港は、英語コースを受講している人に対し、自作した例文を講師に確認してもらうことを勧めています。受講する場合は、独り言や録音で残った疑問を持っていくと、質問する内容が具体的になります。
私も10年くらい前、オンラインで海外の人とつながる英会話サービスを試しました。実際に話したのは1〜2回です。時間を合わせる必要や、慣れなさ、少し恥ずかしかったこともあって続きませんでしたが、楽しかった記憶はあります。会話の機会を選ぶときは、学習内容と一緒に、予定の合わせやすさも考えたいところです。
期間は一律に決めず、「できるようになったこと」を残す

何か月で話せるようになるかは、現在地や目標を抜きに決められません。Cambridge Englishは、英語力が伸びるまでの時間に関わる要素として、語学学習の背景、学習の密度、年齢、授業外で学んだり英語に触れたりする量を挙げています。
同機関は、授業や指導下の学習時間の目安を次のように示しています。各数値は、初心者からそのレベルまでの累計です。レベル間の追加時間ではありません。学習時間の公式案内
| CEFRの到達レベル | 初心者からの累計学習時間の目安 |
|---|---|
| A1 | 約90〜100時間 |
| A2 | 約180〜200時間 |
| B1 | 約350〜400時間 |
これは指導を受ける学習を含む目安で、完全な独学の所要時間や、会話だけの習得時間を示したものではありません。また、必要な時間と支援には個人差があると明記されています。「この時間をこなせば必ず話せる」と考えたり、独学の一日の勉強時間から到達日を決めたりする使い方は避けましょう。
日々の進歩は、最初に決めた課題に戻って確かめます。自己紹介で前に言えなかったことが言えた、お手本を見ずに聞き返せた、といった達成内容を記録する方法です。目標に達成の印を付ける、終えたことの一覧を作る、学習日記を残す方法も紹介されています。
思うように進まないときは、学習記録を見て、聞く・文法を復習する・声を出す練習のどこに時間を使っていたかを振り返りましょう。そのうえで、次の課題を具体的に決めます。「英語全体が上達したか」だけで判断せず、練習した表現と実際にできたことを結び付けて残していきます。
あわせて読みたい英語の勉強方法|初心者・社会人が独学で進める順番と続け方英語の勉強方法に迷う大人・社会人へ。目的と現在のレベルに合う始め方、単語・文法の復習、聞く・話す・読む・書く練習、教材選びと毎日続ける工夫を具体的に解説します。独学で英語を話せるようになるには?学習の進め方まとめ
この記事のまとめです。
- 最初の目標は、自己紹介や聞き返しなど具体的な場面にする
- 初心者のA1では、簡単なやり取りに相手がゆっくり明瞭に話す条件がある
- 文法と単語は、例文の理解と実際に使う練習をつなげる
- 音声教材は、聞いて理解した後に自分でも声に出す
- 一人の日は独り言を録音し、確かめてから言い直す
- 無料教材やアプリは、文法・音声練習・録音・復習などの目的で選ぶ
- 生活の中で学習時間を確保し、その日に取り組む小さな課題を決める
- 独学に会話の機会を組み合わせ、判断できない表現は受講中の講師などに質問する
- 公式の累計学習時間は指導下の学習を含む目安で、独学の到達期限には置き換えない
- できたことと学習内容を記録し、練習の配分や次の課題を見直す
参考にした情報
- 運営者いっぽの英語学習の考え | 英語のミカタ
- How to improve your English speaking
- Speaking | LearnEnglish
- Guided learning hours – Cambridge English Support Site
- 英語学習サイト LearnEnglish
- Learning Tips for Adults | British Council
- A1 Elementary | LearnEnglish
- A1 speaking | LearnEnglish
- Checking understanding
- How to be a confident learner
- Two tools to help you set learning goals

